製品情報
メカニカルシール
▼ プッシャーシール
製品名
- ▶QBQ LZ
- ▶RO
- ▶QB/QBQ/QB-lube
- ▶QBB
- ▶Europac 600/610/615
- ▶CRO
- ▶UC/UCQ/UOP
- ▶D/DP
- ▶Allpac480/481/487
- ▶SL-5000/5200
ダイナミックガスケット
プッシャーシールは「ダイナミックガスケット」と呼ばれる二次シールが組み込まれています。それにより、シールフェースが摺動磨耗した際に、軸またはスリーブに沿って軸方向にスプリングで押して、補正することができます。高負荷対応型を除いて、プッシャーシールはベローズ型ほどは一般的に高価でなく、また多くのサイズバリエーションがあります。そして頑丈な基本設計およびダイナミックガスケットの軸方向の制動のため、軽質炭化水素、高圧および高速用途で多く採用されています。ただプッシャーシールはグラファイトガスケットが使用できません。このため、最高使用温度が利用可能なエラストマーか、PTFEガスケット材料によって制限されます。ガスケット材に対する化学物質の影響がさらに使用制限を加えます。またシールフェースから少量漏れが堆積付着し、シャフト上の二次シールが軸方向に動くことを阻害し、シール面の磨耗を補正する機能を失わせます(作動不良を引き起こす)。
スプリングの配置
もっとも一般的なスプリングの配置は耐蝕性がある材質で出来た小さなスプリングを多数配置する方法です(マルチスプリング)。汚染や目詰まりから小さなスプリングを保護するために、製品液の外側にスプリングを配置する設計もよく行われます。また大きな一つのスプリング(モノコイル)を使用する場合もあります。重負荷仕様や、汚れた流体に適します。さらに多く採用される設計手段として、波状スプリングと呼ばれるものがあります。この場合、軸方向に非常にコンパクトな設計を施すことが可能となります。
メリット
- 一般用途
- 比較的安価である
- 高圧に耐えうる
- 高速使用に対応できる
- ガスケットの軸方向への制動が可能
- 軽質炭化水素に適応する
デメリット
- ガスケット材の耐蝕性と使用温度の制限がある
- 用途によっては作動不良に対して注意が必要